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地元の植生を中心に、生物多様性に配慮した環境を創出する「山野草プロジェクト」。琵琶湖ホテルの湖側ボードウォークでは、在来種を中心とする草花が生い茂る素朴なガーデンが皆様をお迎えします。
田んぼのあぜ道をモデルとするガーデンには、地元の食卓を賑わせてきた野草・山菜もたくさん育っています。なかでも昨年の春、話題を呼んだのがフキ。春先の愛らしいフキノトウがいつの間にかグングン育って、大きく育った茎と葉は、大ざるに何杯もの収穫になりました。調理してみると、美しい翡翠色と心地良い歯応え、さわやかな香りがたまらない一品に! 地元の風土がもたらしてくれる季節の恵みに、改めて感激させられました。
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ホテル湖側ボードウォークと屋外プール横に四季折々の山野草を中心にした植栽スペースが誕生しました。田んぼの畦をモデルにした“畦道”の長さは約155メートル、植栽の種類は約120種に及びます。季節のうつろいをきめ細やかに再現する連続性と自然のリズムを大切にガーデニングの手法を取り入れて作られました。
この空間に新たな生態系が形成され、心癒される安らぎの空間としてお客様に愛されることを私たちは願っています。多くの方々のご協力を得て動き始めたこのプロジェクトを「山野草プロジェクト」と名付けました。
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田んぼの境には畦があります。この畦は森、林と共に草原としての環境を多くの生き物たちに提供しています。畦は豊かな草花を育て、実に多くの昆虫や小動物の住処となります。高低差のある棚田は糊面が大きくなるため、それだけ多様な生物の住処が広くなり、生き物にとっても重要な空間です。しかし、最近では耕作地の減少や圃場整備とともに畦の姿も変わりつつあります。そのことを目の当たりにした私たちは、お客様をお迎えするホテルの敷地内にその多様な生命体を有する環境を作り出すことはできないか、と考えました。試行錯誤の末、誕生したのが湖側植栽スペースです。滋賀の畦の植生をモデルにそこに共生する帰化種や外来種も含めた山野草をお客様に愛でていただきたいと思いました。
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山野草は古より食や薬として活用され、愛でられ、また多くの歌に詠んでこられました。小さな花々に流れるような自然の変化を感じ取り、草いきれに夏の暑さを感じ、風に吹かれて黄金色に輝く草原に一時を忘れて佇み、虫の音に心癒され、時を忘れて走り回ったあの日の影像をきっと皆様も心の中にお持ちだと思います。2002年「里山の食彩」プロジェクト開始依頼、私たちは折にふれ、棚田を訪れました。地元の方に教わりながらの田植え、草刈り、稲刈りそして里山塾を通して、人と自然のかかわりから生まれた智恵を学ぶにつれ、心がふるえるような愛おしさと感動を幾度も覚えました。少し遠くなっていた滋賀の原風景ともいえるすばらしい環境に再会することができたのです。そして今、私たちはホテルの空間で未来の風景と新しい関係を紡ぎはじめました。心癒される安らぎの空間へお客様をお迎えするために。

会員登録をしていただくと、会員限定の優待価格で利用が可能です。
